嬉野の老舗「café moka」で絶品パフェを満喫! ゾンビランドサガの聖地としても愛され続ける理由

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café mokaは嬉野温泉街にある、1972年に開業した老舗のカフェです。商店街の本通りから一本外れたところにある、白壁がおしゃれなカフェです。

一見、ふつうのカフェに見えるのですが、実はいろんな秘密があるのだとか。

大村屋・北川
嬉野で昔から営業しているカフェで、小さい頃にミルクセーキを食べていた思い出があります。アニメ「ゾンビランドサガ」に登場したことで、今では聖地となって、全国からファンの方が集まる場所になっていますよ。

ゾ……ソンビランドサガ??

ゾンビランドサガ
佐賀県を舞台にしたオリジナルアニメで、伝説のアイドルたちが“ゾンビとして蘇りご当地アイドルになる”という少し風変わりな物語です。作中に実在の風景が多数登場することから、放送後は「聖地巡礼」で佐賀を訪れるファンが全国から訪れるようになりました。

な、なんか思ってたのとまったく違う情報……!アニメの聖地としても、有名なんですね。ミルクセーキも気になる。よし、行ってみましょう!

café mokaは本通りから外れた小道に佇む

嬉野温泉の商店街、本通りを「シーボルトのあし湯」のところから、野畠通りに入ると、café mokaが見えてきます。

お店の前には緑が多く、すだれがあるなど、到着するだけで安心感があります。おしゃれだけど、ホッとするような、初めてきたのに「久しぶり」と言いたくなるような、懐かしさや親しみやすさを感じました。

お店の中は白を基調としており、そこに緑が映えます。様々なインテリアが置かれていますが、その中でもやっぱり目立つのが「ゾンビランドサガ」関連の品々。

ちょっとしたスペースにも、アクリルスタンドがぎっしり。ファンの方が置いていかれるのだそうです。この雑多な感じが、なんだか落ち着きます。

café mokaのおすすめメニュー①ロコモコ

ロコモコ サラダ付き 1,000円

ロコモコは野菜がたっぷり。café mokaのロコモコは、佐賀県名物の「シシリアンライス」をオマージュしています。マヨネーズがかかっている、独特のスタイルです。

一般的なロコモコよりもさっぱりとしており、ペロッと食べられます。こんなロコモコもありだなぁ。”佐賀風ロコモコ”と言ってもいいですね。

ちなみにサラダにかかっていた、甘酸っぱいドレッシングも美味しかった……。フルーツをふんだんに使ったドレッシング。いつもこのドレッシングとは限らず、和風ドレッシングのこともあるそうです。どちらも手作りだそうで、和風ドレッシングも食べてみたいなぁ。

café mokaのおすすめメニュー②キャラメルバナナパフェ

キャラメルバナナパフェ 800円

café mokaはパフェメニューが大人気。今回、どのパフェをご紹介しようかと迷いましたが、記事中では通年注文することができる、キャラメルバナナパフェをレポートしたいと思います。

たっぷりのバナナにフルーツ。中には刻んだバナナもたっぷりと入っていました。

フルーツが美味しいのはもちろんなんですけど、ぼくが特に書いておきたいのはアイスクリームの美味しさ。

手作りのアイスクリームで、食感がとってもなめらかで弾力があります。そして、深みのあるコク。アイスクリームだけで、いくらでも食べられるんじゃないかと思うくらい、美味しい。

ベースのアイスクリームがあまりにも美味しいので、もうパフェはなんだって最高に美味しいはずです。季節に応じて提供されているので、琴線に触れたものを注文してみてほしいと思います。

春に人気! いちごパフェ 1,100円

ちなみに春は(基本的に12月〜5月)、30年以上大人気のいちごパフェが名物です。ゾンビランドサガにも登場しました。こちらも注目です!

café mokaのおすすめメニュー③ミルクセーキ

ミルクセーキ(4月〜11月) 600円

旅館大村屋の北川さん思い出のミルクセーキもいただいてみることにしました。北川さんが子どもの頃に食べていた思い出のミルクセーキ。

ミルクセーキは、佐賀のお隣である長崎の名物として有名です。ただcafé mokaのミルクセーキは、氷をシャクシャクと食べるような感覚の長崎のミルクセーキに対し、トゥルンと滑らかです。氷とクリームの間のような食感で、クセになります。

甘さもちょうどよく、夏にぴったりの爽やかスイーツです。ランチを注文し、パフェはちょっと重たいと感じる方におすすめです。ぜひcafé mokaに来たら、スイーツを味わってほしいなぁ、と思います。

café mokaの魅力は手作りと細やかな気配り

すべてを食べ終わった僕は、café mokaの奥さんに詳しくお話をうかがいました。

編集長・大塚
どれも最高に美味しかったです。手作りのアイスクリーム、あれはたまらない。あんなに美味しいアイスクリーム、初めて食べました!
café mokaの奥さん
できる限り、手作りにしたいと思い、夫(店主)ががんばっています。スイーツだけでなく、トマトソースやカレーなどの仕込みは時間がかかるので、早めに閉店して準備することもありますよ。
moka
編集長・大塚
それはすごい……!カレーも食べてみたくなりました。そんなに手作りで大変でしょう。
café mokaの奥さん
以前はもっとたくさんのメニューを提供していたんですけど、材料費や作業負担を考えて、これでも絞り込んでいるんです。それでなんとかやれていますね。
moka
編集長・大塚
お客さんも様々な方がいらっしゃいますね。男性も女性も。お一人のお客さんも多いように思います。
café mokaの奥さん
一人のお客様も多いのは、特徴だと思います。、「一人で行きたかった」という声をよく聞くことがありますし、自分へのご褒美として来店してくださる方もいらっしゃるんですよ。
moka
編集長・大塚
自分へのご褒美というのは、よくわかります……!とくにスイーツはそう言いたくなる感じの味わいです。
café mokaの奥さん
仕事や家事の合間に少しだけ時間を作って、リフレッシュされたり。家事をする前にちょっとだけ寄り道する感覚で来てくださったり。様々ですね。癒しを求めて来店される方が多いかなと思っています。
moka

「ゾンビランドサガ」のファンの方との温かい交流

編集長・大塚
そして、café mokaさんといえば、なんと言っても「ゾンビランドサガ」ですよね。いきなりお客さんが増えて、びっくりされたんじゃないですか。
café mokaの奥さん
「ゾンビランドサガ」の監督から事前に「カフェモカを出していいか」というお話をいただきました。放送後、実際にお客さんが増えましたが、来店される方はどの方もマナーがよく、良い方ばかりでした。
moka
編集長・大塚
店内のグッズの数がすごいですね。これは、ほとんどがファンの方が?
café mokaの奥さん
そうなんです。高価なグッズも多数持参されており「みんなで共有したい」という気持ちで、置いていってくださるんだと思います。
moka
編集長・大塚
ファンの方がいらっしゃると、すぐにグッズを出してくれるんですよね。
café mokaの奥さん
そうですね、このようにセッティングをすることがあります。
moka
編集長・大塚
これは嬉しい! ちなみにその、たくさんあるノートはなんですか?
café mokaの奥さん
これは「ゾンビランドサガファン交流ノート」ですね。来店してくださった方が、メッセージを書き残してくれていっています。ゾンビランドサガファンの交流の場となっている、大切なノートですね。
moka

この「ゾンビランドサガファン交流ノート」なんですが、いろんなタレントさんや声優さんなど、様々な著名人の方が記していることもあるそうで。

奥さんは、その紹介をしながらノートを並べてくれます。その様子があまりにも滑らかですごかったので、ちょっと動画を撮影してみました。

一見の価値があります。

どのノートに何が書いてあるのか、ポイントを覚えていらっしゃる。いったい、何度説明されてきたんだろう。まるで口上のように説明される、その奥にたしかな愛情を感じて、あったかい気持ちになりました。

café mokaはおいしくて、あったかい

CHECK!
  • どれも手作り中心のメニューで絶品
  • 手作りアイスクリームの味・食感が最高
  • 「ゾンビランドサガ」ファンの方々との熱い絆

奥さんとついつい、長々と話し込んでしまいました。

お客さんとの会話が多く、とてもあたたかいお店です。奥さんはお客さんのことを覚えておくことが得意で、なんと1か月以上前にぼくが注文したメニューを記憶していました。

さらに、コーヒーに砂糖とミルクを使わなかったことも覚えており、取材時は最初からブラックで提供……。ちょっとびっくりしちゃいました。この奥さんの気配りや、あったかさがジンワリと沁みるし、なんか帰りたくなっちゃう感じがあります。心をつかむ天才です。

ぜひあなたも、café mokaで癒しのひと時を味わいにいってみてください。あぁー、書きながら、またあのアイスクリームが食べたくなってきました。

執筆者
大塚 たくま
ライター。嬉野温泉暮らし観光Webガイド編集長。月に一度、嬉野温泉に宿泊した取材活動を2020年から継続中。