嬉野観光おすすめスポット9選!旅館大村屋15代目が選ぶ暮らし観光ガイド

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「嬉野って、どこで遊べばいいの?」

「旅館に閉じこもるしか、やることがないのかな?」

「嬉野ならではの体験がしたいな」

大村屋・北川
せっかく嬉野に来て、旅館に閉じこもっていてはもったいない。まちには楽しいスポットがたくさんあります。ぜひ、旅館から飛び出してみてください!

この記事では、嬉野温泉旅館大村屋の15代目、北川健太が選んだ嬉野観光で選りすぐりのおすすめのスポットをご紹介します。

おすすめ嬉野観光①日帰り温泉「シーボルトの湯」

最初に紹介するのは、旅館大村屋の隣に位置する公共の浴場、「シーボルトの湯」です。

ここは元々、藩が運営していた浴場が設置されていた地で、嬉野温泉を代表する「古湯温泉」として長年親しまれています。この施設は2005年に老朽化のために解体されました。

それにもかかわらず、地域住民の強い希望により、2010年にほぼ元のデザインを保持して再建されました。大浴場の利用料は、大人(中学生以上)が450円、子ども(小学生)が220円で、地元住民に広く利用されています。


大浴場には二つの浴槽が設置されており、嬉野温泉特有のとろっとした温泉を心ゆくまで楽しめます。

そんなシーボルトの湯の他にはないおすすめポイントが、2階の休憩室の「出前」システム。

休憩室で、提携している店舗から出前を注文することが可能です。

メニューを選択して店に電話をかけると、調理された料理を持って来てくれます。その間に、1階の券売機で食事の券を買っておいてください。


食券の半券をシーボルトの湯のスタッフに渡した後、休憩室で待機してください。しばらく待っていれば、注文した料理が届けられます。

シーボルトの湯に行った際には、ぜひ出前を利用してみてくださいね。

嬉野温泉にはシーボルトの湯のほかにも、魅力的な日帰り温泉施設がたくさんあります。詳しくはこちらの記事にまとめておりますので、ぜひ読んでみてください。

おすすめ嬉野観光②4カ所ある個性的な足湯

嬉野温泉には様々な場所に足湯があり、そこを巡るだけでも、なかなかの満足感があります。足湯は温泉街の”集い”スポット。普段は地元の子どもたちが学校帰りに足湯に浸かっていることもあります。

嬉野温泉にある、主な足湯は全部で以下の4カ所です。

①湯っつら広場

  • 足湯にテーブルが設置されていて便利
  • 子ども用の足湯がかわいい
  • 足湯だけでなく手湯・トイレと設備充実

住所:嬉野市嬉野町大字下宿乙766

利用時間:7:00~23:00

シーボルトの足湯

  • 唯一の岩風呂スタイル
  • 嬉野の足湯でもっとも長い歴史
  • 周辺のお店で食べ物を買ってくるのもおすすめ

住所:嬉野市嬉野町大字下宿乙882-1

利用時間:24時間 ※午前3時00分に足湯建屋の照明が消灯します

湯宿広場

  • 足湯には車椅子の方への配慮
  • 足蒸し湯もあって面白い
  • 足蒸し湯はタオルで蒸気を塞ごう

住所:嬉野市嬉野町大字下宿乙2185

利用時間:足湯 8:00~23:00、足蒸し湯 9:00~20:00

嬉野温泉駅西口駅前・足湯公園

  • 足場が広くてゆったり
  • 嬉野温泉駅のそばにある
  • 旅の始まり・終わりを足湯で

住所:佐嬉野市嬉野町大字下宿甲4370番地2
利用時間:8時~23時

足湯を巡るときにはタオルを忘れないようにしましょう。バスタオルもあれば、湯宿広場で足蒸し湯に入るときに活躍します。

個性豊かな嬉野の足湯については、以下の記事をご覧ください。これさえ見ておけば、あなたも嬉野温泉の足湯マスター!

おすすめ嬉野観光③嬉野温泉街のまち歩き

嬉野の魅力は、嬉野に暮らす人々の暮らしの中にあります。皆さんの日常とはちょっぴり異なる別の日常を体感してみませんか。

嬉野のまち歩きを楽しむコツは主体的に巡り、話しかけてみること。ここでは、温泉街のまち歩きにおすすめのスポットをいくつかご紹介します。

①お土産もお菓子も「小野原商店」

週末はもちろん、平日にも子どもたちが集まります。旅行中のお茶請けになるようなお菓子を買うことができます。

駄菓子も売っているので、覗いてみるとけっこう楽しい。旅行のお供にもいいですよ。

住所:嬉野市嬉野町大字下宿乙825

②よもぎだんごがおすすめ「食彩市場きはら」

「食彩市場きはら」は、地元の方の食糧庫。野菜も果物も良いものが安い。シーボルトのあし湯の前にあります。

何を買ってもおいしいお店ですが、おすすめは手作りのよもぎだんご。

まち歩きしながら頬張るのもいいかも。食彩市場きはらについては、まとめた記事がありますので、そちらもぜひご覧ください。

③お茶っティーの聖地「アサヒヤ」

アサヒヤは嬉野温泉街にある洋服店。

三世代でお買い物ができることをコンセプトにしており、旅行の合間のショッピングスポットとして、おすすめです。それに加えて、特筆すべきなのがお茶っティー。

お茶っティー

お茶っティーとは、嬉野温泉の非公認キャラクターです。

アサヒヤさんの娘さんが書いた手書きのキャラクターをゆるキャラ化したところ、嬉野温泉の非公認キャラクターとして、地元で大人気に。これ以上ないくらいゆるく生まれた、究極のゆるキャラ。

店内にはさまざまなお茶っティーグッズが販売されています。ぜひ覗きに行ってみてくださいね。

住所:嬉野市嬉野町大字下宿乙822−1

嬉野のまち歩きについては、こちらの記事でまとめております。ぜひ温泉街めぐりの参考にしてくださいね。

>>旅館から飛び出そう! 嬉野温泉まち歩きガイドをつくってみた

おすすめ嬉野観光④美肌の神様「豊玉姫神社」


豊玉姫神社とは、水や海の神である、豊玉姫を祀る神社です。豊玉姫は、竜宮城の乙姫さまをモデルにしており、とても美しい人物だったとされています。彼女はその美貌で周囲の注目を集め、特に美しい肌を持っていたのだそうです。

本殿だけではなく、「なまずお社」があり、なまず様にもお参りができるようになっています。


嬉野地域には昔から住む、豊玉姫の神使としてのなまずがいます。このなまずは肌の病を癒すとされるご利益があると伝えられ、長い間、湯治を求める人々の信仰の対象でした。

皮膚が白く変色する「尋常性白斑」という病気があり、この病気は一般に「白なまず」と呼ばれます。この病気の治癒を願う祈りが多かったことから、「白なまず様」という呼び名がつけられたと言われています。ぜひ、美肌になりたい方はなまず様に会いに行ってみてください。

おすすめ嬉野観光⑤珠玉のランチ名店群

嬉野はランチをどこでとればいいか迷うくらい、名店がたくさん。名物の温どうふを食べるなら、宗庵よこ長。

だしが入った温泉水の中にたっぷりの具材が入った、嬉野の中でもちょっと個性的でリッチな温泉湯どうふです。

>>宗庵よこ長で湯どうふを語ると、嬉野の魅力と課題が見えてきた。

さまざまな絶品食堂メニューが食べられる、人気亭も最高!

楓の木食堂のランチも食べてほしい……。

そんなランチの名店を集めた記事があります。嬉野のランチに迷ったら、ぜひ読んでみてください。

おすすめ嬉野観光⑥素泊まりで楽しめる夕食・夜スポット

嬉野は必ずしも旅館で夕食をとらなくても楽しめます。なぜなら、周辺にたくさんの美味しくて楽しい夕食スポットがあるからです。

編集長・大塚
いやいや、ここって嬉野温泉の旅館のサイトでもあるわけでしょ。旅館でとる夕食の魅力を伝えた方がいいんじゃないですか?
大村屋・北川
それは、こっちでやってますから。ぼくとしては、夜こそ旅館から出て、まちを楽しんでほしいんですよ!

そうなんです。嬉野といえば、やっぱり夜の楽しさ!ぜひとも味わっていただきたいです。

おいしいお食事なら

まずおすすめしたいのは、焼肉大信。

嬉野で一番人気の焼肉店であり、嬉野を訪れる都度楽しみにしているファンが全国にいるくらい、人気のお店です。名物はまさかの「カルビ雑炊」。週末は予約必須のお店です。ぜひ食べてみてください。詳しくは記事で。

「天ぷらふく田」で本格的な天ぷらフルコースを楽しむのもいいし。

一風変わったお寿司屋さんで、いろんなメニューにチャレンジしてみるのもおすすめです。

おいしいお魚が味わえる居酒屋もあります。

バー「IDEA」で、手頃な値段のおいしい料理を食べながら、お酒を楽しむのもいいですね。

楽しくお酒を飲むなら

嬉野温泉には、たくさんのバーがあります。代表するバーが「Bar & Cafe Y」です。本格的なバーですが、初心者の方でも安心して楽しめます。

超隠れ家バーの「Jazz Spot赤い橋」もいい味を出しています。

嬉野のバーをチェックしたい方は、まとめた記事がありますので、そちらをご覧ください。

また、嬉野にはバー以外にも、たくさんの楽しいスナックがあります。

いいお店がいっぱいあるので、ぜひ飛び込んで楽しんでみてください。

あなたも嬉野で夜を楽しもう!

おすすめ嬉野観光⑦サウナも楽しめる「轟の滝公園」

提供:(一社)嬉野温泉観光協会

轟の滝公園は嬉野温泉街から車で約5分の距離に位置しています。この公園には2つの駐車場が設けられており(第一駐車場は14台、第二駐車場は26台収容可能)、利用はどちらも無料です。

また、嬉野温泉街からは徒歩で約20分と、散歩がてら訪れるのにぴったり。

公園内は轟の滝を様々な方向から眺めることができるよう散策路が整備されており、滝の美しさをさまざまな角度から楽しめます。

提供:(一社)嬉野温泉観光協会

轟の滝公園は、一見すると大人向けの美しい景観を楽しむための散策公園のように思えますが、実際には子どもたちも十分に楽しめる遊び場が整っています。

この公園の特徴的な滝の下には、滝つぼを除いて浅い岩場が広がっており、これが夏には小さな子どもたちが水遊びを楽しむ理想的な場所となっています。春は桜が美しく、四季折々の風景を楽しめる、素晴らしい公園です。

そんな轟の滝公園でサウナができるようになったんですから、もうそりゃあ、最高。

「嬉野アウトドアフィールド」は、2023年4月に開業したテントサウナとデイキャンプを提供する施設です。

この場所では、テントサウナの一式をレンタルして使用することができ、轟の滝を望む絶好のロケーションでサウナを楽しむことが可能です。設営が必要なテント、水風呂、ストーブがありますが、初めてサウナを体験する方もスタッフからの丁寧な指導があるため、安心して利用できます。

轟の滝公園について詳しくはこちらの記事をご覧ください。

おすすめ嬉野観光⑧レンタサイクル「茶輪」

茶輪とは、「茶を楽しむ空間」と「嬉野の観光地」を自転車で巡るショートトリップ。

嬉野温泉街にある「シモムラサイクルズ」さんで自転車をレンタルし、お茶を飲みながら、嬉野の街を楽しめる取り組みです。

>>茶輪公式サイト

茶輪は、単なるレンタサイクルではありません。水出し茶をつくれる、こんなボトルを貸してもらえます。茶葉と水を入れて、出発。

喉が渇く頃には、お茶が抽出されているので、水分補給をしてください。

自転車は通常のロードバイクはもちろん、電動自転車も取り揃えており、山の上の展望台にも自転車でいけます。ぜひ茶輪で嬉野を巡ってみてください。

おすすめ嬉野観光⑨おもてなしの質が高い旅館

嬉野にはたくさんの質の高い旅館があります。

たとえば「ひさご旅館」は4部屋しかない、昔ながらのこじんまりとしたスタイルを守る宿。しかし、旅館の中は洗練されていて、若女将のセンスも光る居心地の良い空間が広がっています。

料理は味は抜群だし、量もたっぷりで大満足。実家に帰ったような気持ちで、極上の時間をのんびりと過ごせます。

ひさご旅館は、旅館大村屋が「憧れの宿」とまで語る宿であり、同じ嬉野温泉の旅館ですが、2記事も紹介記事を作っています。ぜひ読んでみてください。

>>旅館ってたいへん。だけど楽しい。 旅館大村屋が憧れる、ひさご旅館の物語

編集長・大塚
たっぷり嬉野のおすすめ観光スポットの話をしてきましたが、そろそろ旅館大村屋の話もしませんか?ちゃんと伝えるべきです。
大村屋・北川
そうですね。 もちろん、私たち旅館大村屋そのものも、嬉野温泉でおすすめの観光スポットです!

……そもそも、この「嬉野温泉 暮らし観光案内所」というWebメディアは、旅館大村屋が運営しております。旅館大村屋は、嬉野温泉の中で最も歴史ある温泉宿です。

コンセプトは「湯上がりと音楽と本で楽しむ宿」

温泉に入った後は、アナログレコードを鑑賞できる湯けむりラウンジやライブラリーのある湯上がり文庫でごゆっくりおくつろぎいただけます。

自家源泉からは日本三大美肌の湯と呼ばれる良質な温泉が湧き出ており、4タイプの貸切風呂やリニューアルした温泉付き和洋室では源泉かけ流しでお楽しみいただけます。

大村屋・北川
“愉しみ”のそばには、美肌の湯とおいしいお茶。時を忘れて、自分に帰れる。そんなひと時をご提案します。ぜひお越しください。

>>旅館大村屋 旅館案内サイトはこちら

嬉野には観光スポットがいっぱい!暮らすように楽しもう

嬉野には、観光スポットがたくさんあります。旅館でゆっくり過ごすのもいいものですが、まちに出ると、もっと楽しいことが待っています!

ぜひ旅館から飛び出し、全身で嬉野を堪能してくださいね。みなさまのお越しをお待ちしております。

執筆者
大塚 たくま
ライター。嬉野温泉暮らし観光Webガイド編集長。月に一度、嬉野温泉に宿泊した取材活動を2020年から継続中。